西島悠也|歌と生活
歌というものは私たちの生活のあらゆる面で、心を豊かにしてくれます。
人間のあらゆる感情に寄り添ってくれるのが歌なのです。
思えば、私の人生の節目には常に歌がありました。
極端な話ですが、母のお腹の中にいるころから、私たちは母の歌いかける歌や母の聴く歌を聴いています。
嬉しいときや悲しいとき、出会いや別れの局面においても、感情の隣にいて心を支えてくれるのが歌です。
過去を思い出す際にも、あの時にあの曲を聴いていたなぁと、思い出をも彩ってくれます。
曲が心に響いたり、歌詞が心に響いたり、歌声や楽器の音色に感動することもあります。
歌というものをどう感じるかは、十人十色、千差万別です。
だからこそ、歌は聞き手の心の中でいかようにも形を変え、その人の心地の良い形に変形し、スッとそこにおさまってくれるのです。
私は、いろんな歌を聴いて心を豊かにしましょう、とはけして言いません。
何を良いと感じ、悪いと感じるかは人それぞれだからです。
自分が好きな歌を聴けば良い。
その歌たちは、私たちの人生のさまざまな局面において、心を支え、励まし、勇気を与えてくれるはずです。